Cool down療法(副作用を出さないための効果的な治療法)

Cool down療法

アトピー性皮膚炎の皮膚は「知覚過敏」状態になっていて、わずかな機械的刺激、例えば髪の毛が触るなどの刺激でも痒くなったりします。
この「知覚過敏」状態は、皮膚の真皮にある痒みを感じる神経が非常に増えて、かつ皮膚表面まで伸びているために起こります。これがある状態では痒み止めの飲み薬や保湿するだけではなかなか痒みを抑えることか難しいので、やはり少量ステロイドを使う必要があります。

ただし通常薬局で処方されたチューブ入りのステロイドの原液を広範囲に使うと当然副作用の問題が起こります。

当クリニックで行っているCool down療法とは、アトピー性皮膚炎に絶対欠かせない保湿剤にわずかの量の一番弱いステロイドをある一定期間混合する事で、この厄介な知覚過分を抑える治療法です。
混合するステロイドは、キンダベートやロコイドと言ったステロイド軟膏と同ランクのⅣ群の弱いステロイドを、何と15倍〜50倍ほどに薄めて使います。この量まで薄めると全く効かないのではと思われるかもしれませんが、湿疹を治す事はできませんが「知覚過敏」は抑える事ができるのです。

勿論ステロイドが含まれていると言ってもこのわずかな量ですから、長期に使っても副作用はほとんど心配ありませんし、症状に合わせて漸減していき、最終的にはゼロにします。
このCool down療法を行えば、通常の治療で使うステロイド量を10分の1以下に減らす事ができ、その分副作用の心配も無くなります。

それだけではなく通常の治療では「知覚過敏」が収まりにくいので、長期間に渡って一進一退を繰り返す事が多いようですが、Cool down療法を行えば比較的短期間で確実に症状が落ち着いています。
勿論一番の問題は掻き癖ですので、それが取れるまでは完治する事はありません。

従ってCool down療法は掻き癖が取れるまで副作用を出さないための効果的な治療法と言えます。

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